良質な睡眠 | アルコール依存症じゃないけど酒をやめたい!

  1. 自己破産から覚醒までの物語
  2. 96 view

19. 人類はなぜ酒を飲むのか(その2)

飲酒を習慣にしている人は「お酒を飲む機会」を楽しみにして生活しています。「今週飲み会がある」「今夜同僚に誘われている」「来週は森伊蔵が手に入る」など待ち遠しさを感じていると思います。終業時間が近づく頃はソワソワした気持ちになるでしょう。

最初の1杯目はのどを通る感覚と味がダイレクトに脳に伝わり多幸感が得られます。そして徐々に気が大きくなって周囲の状況を気にかけなくなって大声になります。やがて近くの異性にベタベタする人もいれば妙にはしゃぐ人もいるでしょう。服を脱ぎ始める人も出ます。怒りっぽくなってけんかを始める人もいますよね。何の酒を何杯くらい飲んだのか何のつまみをどのくらい食べたのかも覚えていません。時間の感覚もなくなって延々と同じ話を繰り返してその場にいない人や上司の悪口に花を咲かせますが翌日になると何を話したのかは覚えていません。

「酒は適量を守って飲めば健康を害することはない」と言われますが病気で医者から酒量を制限されている人でもない限り適量は自分が飲みたい量です。酒を飲めば飲むほど自制心を喪失します。つまり胃や肝臓の丈夫な人は酩酊して気絶するまで飲み続けます。胃腸の弱い人や頭痛になりやすい人も「もう無理かな」と感じるまで飲まないと気が済みません。

さて翌日はどうなるでしょうか。当然のように早起きなどはできません。出勤に間に合うギリギリの時間まで眠り続けて目覚ましの音で重い体をベッドから剥がします。内蔵は一晩中アルコールの分解に手一杯だったので疲れの修復までは手が回りません。頭はボーッとしてメヤニだらけで目はかすんでいます。胃は重たくて便はビチビチです。深夜まで飲んだ場合は体がアルコール臭を発しているでしょう。朝食など喉を通りません。

タイムカードを押して席に着いても同僚にまだアルコールが残っていることを悟られまいとして平静に振る舞おうとするのに何をすれば良いのかが分かりません。とりあえず職務として決まったルーチンを適当に片付けるのが精一杯です。午後になってようやくアルコールが抜けてきますが退社後はまた酒が待っているのです。

「資格でも取ろうかな」と思って買って来た「過去問集」などは一度も開いたことはないでしょう。いつも部屋は散らかったままで洗濯物がたまっています。夕食は帰宅前に立ち寄るラーメン屋で済ませるかコンビニ弁当ばかり食べています。腹はベルトループの上に乗るようになって下腹部は見えなくなってもダイエットは続きません。10代の頃に描いていた夢などとっくに忘れています。

これが飲酒生活の現実です。TVドラマや映画や小説の中で主人公がクールな飲み方をしているシーンは幻想だと思った方がよいでしょう。飲酒は人を怠惰にさせるから生活もだらしなくなって体形を崩します。やがて脳細胞が壊れて理性が低下するので人間関係まで壊します。最後には人生をも崩壊させてしまいます。しかし人はそれでも飲みたくてしかたがないのです。

このような生活からアルコールをなくしたらどうなるでしょう。退社後に帰宅したら資格試験の勉強を毎晩するようになったり、会社では取引先に提案する革新的な企画書を作成したり、工場内の生産性向上のために改善点を提案したり、早起きしてジョギングして爽やかな汗をかいた後にシャワーを浴びてから出社したり、ピアノやギターやサックスの練習を始めたり、絵を描いたり、小説を書いたり、ずっとやりたかった事業で独立するための準備をしたり……とにかくやりたいと思っていたことが何でもできます。部屋はいつも片付いていて清潔になり、美味しい料理を自分で作るようになり、身だしなみもきちんとしているので他人からの好感度も上がるでしょう。

前者と後者の違いはたった一つしかありません。それは飲酒を続けるか断酒するかです。しかし世の中が後者ばかりになってしまったらどうなるでしょうか。私の空想ですが現在よりもっと進化の度合いが加速して人類は30世紀までには銀河系も制覇してしまってその先にある滅亡へまっしぐらに進んでしまうのではないかと危惧してしまうのです。30世紀まではたった千年です。ホモサピエンスが歩んできた歳月と比べるとあまりにも短いと言えます。ですからアルコールは人類にとってこの進化へのブレーキではないかと私は考えたこともありました。

私はアルコール依存症になる前に断酒しましたが飲酒を続ける人たちを否定しません。それは個人の人生感の問題ですから他人がとやかく言うことではありません。実は「なぜ人類は酒を飲むのか」という理由についてもう一つの考えが浮かんでいます。それは次回お伝えしたいと思います。
(つづく)

 

人生の復活をかけたメルマガ

「酒さえ飲まなければいい人」と噂されるようになったらアルコール依存症の一歩手前まで来ているかもしれません。私の様に飲酒後の行動を思い出せないほど飲み過ぎるのは先天的な「飲酒不適合者」の可能性を疑ってください。 取り返しのつかない過ちを犯す前に生活習慣を見直した方が良いと思います。しかし人間にはホメオスタシスが備わっていますから簡単には習慣を変えられません。思考で習慣を変えるのではなく行動で習慣を変えた方法を無料メルマガで配信しています。

無料メルマガ:断酒覚醒(準備編)アルコール依存症になる前の「思考革命」

無料メルマガサンプル:断酒覚醒(準備編)アルコール依存症になる前の「思考革命」

自己破産から覚醒までの物語の最近記事

  1. 36. 断酒アウトプット・プログラム

  2. 35. 断酒の始め方

  3. 34. 失われた30年の真実

  4. 33. 断酒には段階がある

  5. 32. アルコール性多重人格症について

関連記事

PAGE TOP