突然つまんない感に襲われる
断酒が問題なく継続できているのに突然「なんかつまんないな〜」という「つまんない感」に襲われることがあります。この「つまんない感」はとてもタチの悪い想念なので顕在化してくると「酒でも飲まないと簡単には消せないかも」という思考に発展してしまうことがあります。例えば……
- 掃除をやったので部屋は片付いている。
- 読みたい本も読んだ。
- 見たいと思っていたDVDも見た。
- 趣味もやりたい時にやっているけど今はやりたくない。
- 急ぎの仕事も入っていない。
- 友人はみんなで飲んでいる頃だからメールもしたくない。
- 気晴らしに外出するには時間が遅すぎる。
- 仕事が一段落しているから今日は疲れていない。
このようなときに「つまんない感」に包まれて抜け出せなくなってしまうのです。それは以前なら飲酒して「つまんない感」を紛らわせていたからです。
つまんない感はどこからくるのか
今回はこの「つまんない感」に襲われたときに現れる「飲みたいくん」に勝つ方法をお伝えしようと思います。まず「つまんない感」はどこからやってくるのでしょうか。極端な例えですがジェットコースターに乗っているときに訪れるような感覚ではありませんよね。つまり「大過なく、可もなく不可もなし、平穏無事」というような一見して何の心配もないような状態のときにやってきます。
「さんざん苦労をしたから酒をやめたのに何も問題がなくなるとつまらなくて飲みたくなった」
まるで人間の脳は「飽き」を克服するためにトラブルを求めているようにも感じます。脳がトラブルを求めるのは進化に必要な本能なのかもしれませんね。しかし自分を成長させるような仕事や人間関係でのトラブルは人生においてはある程度必要かもしれませんがアルコールの摂取による肉体的かつ精神的なトラブルは二度と味わいたくありません。それは分かっているのですが……
- このままじゃ今夜は眠れそうにない。
- 今ほかにやりたいことはない。
- もうずっと酒を飲んでいないのだから今日だけは飲ませてほしい。
- 明日からまた断酒すれば1日くらいなら飲んでも大丈夫。
- 今夜だけだったらそれほど問題はないはず。
- 飲んだって断酒宣言してしまっている友人にもわかりっこない。
- 別に法律を犯すわけじゃない。
- 1回くらい飲んだってまたすぐ断酒できるところを証明してみせる。
体の中にいる「飲みたいくん」
このような言葉の数々をあなたにささやきかける存在がいます。それはあなた自身ではありません。あなたの中に居座っている「飲みたいくん」というあなたとは別の存在です。本当のあなたは酒を飲んでいる頃にはさまざまなトラブルを抱えていたのでそれが嫌になってもっと有意義な人生を送りたいと決心して断酒したのですから真逆の考えをささやくのは自分ではないと認識してください。あなたはそんな愚かな人ではないと思います。
「飲みたいくん」はあなたが始めて酒を飲んだ時に体の中に入り込んできてからずっと居座り続けているあなたとは別の存在です。
別の存在とはいえ残念ながら「飲みたいくん」はあなたの意志よりもタフです。まともに戦ったら勝つことはできません。では、どうすれば良いのでしょうか?言葉は悪いのですが「飲みたいくん」をだますのです。がっぷりと四つに組んで戦っても勝ち目のない相手なら知略で勝つしか方法はありません。
「飲みたいくん」をだます
「飲みたいくん」が体の中で言うことをきかないで暴れまわっているときは仕方がないのでコンビニへ行ってください。そして買ってあげてください。ただし買うのはノンアルコール飲料です。しかもあなたのお腹がいっぱいになる本数を買ってください。そしてこう言うのです。「よしわかった今日は飲ませてやる。ただしまずこのノンアルコール飲料を買って帰って飲んでからだ。このノンアルコール飲料をつまみといっしょに腹いっぱい飲んでそれでも酒が飲みたかったらもう一度買いに来てやるから安心しろ」
つまみも好きなものを好きなだけ買ってあげてください。そして帰ってお腹が膨れるまでつまみといっしょにノンアルコール飲料を「飲みたいくんに」飲ませてあげてください。「コンビニへ行って酒を買いたい」という「飲みたいくん」の買い物欲求も満たしていますからノンアルコール飲料を飲み終わる頃にはもう一度コンビニへ行くのが面倒くさくなってくるはずです。この「面倒くさい」という想念は「飲みたい」という想念よりも強いので勝てるはずです。
それでもまだ「飲みたいくん」が暴れている場合にはもう一度コンビニへ行ってノンアルコール飲料を購入し先ほどと同じことを「飲みたいくん」に言い聞かせてください。「飲みたいくん」に勝つコツは最初から彼の要求を全て了承してしまわないこと。「飲ませてやるけど、ただし……」と言っていったんは了承してあげること。「飲みたいくん」は強情ですがあまり頭が良くありませんのでお腹が膨れる頃にはあなたの知略にだまされて眠ってしまうでしょう。
(つづく)
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「酒さえ飲まなければいい人」と噂されるようになったらアルコール依存症の一歩手前まで来ているかもしれません。私の様に飲酒後の行動を思い出せないほど飲み過ぎるのは先天的な「飲酒不適合者」の可能性を疑ってください。 取り返しのつかない過ちを犯す前に生活習慣を見直した方が良いと思います。しかし人間にはホメオスタシスが備わっていますから簡単には習慣を変えられません。思考で習慣を変えるのではなく行動で習慣を変えた方法を無料メルマガで配信しています。
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